再生医療
Spinal injury

再生医療
脊髄損傷について

脊髄損傷の後遺症にお悩みの方へ

脊髄損傷とは

私たちには、「脊椎」と呼ばれる背骨があり、その中に「脊髄」と呼ばれる筋肉や感覚を司る神経が通っています。
「脊髄損傷」とは交通事故や転倒・転落事故、スポーツ中の事故などで、主に脊柱に強い外力が加えられることにより、その内部の脊髄までダメージが及び、引き起こされる重篤な疾患です。
脊髄損傷は外傷によるものが多く、椎骨の骨折や脱臼により起こりますが、外的要因だけでなく、疾病などによる脊髄腫瘍やヘルニアなどの内的要因によっても類似の障害が発生することがあります。
脊髄にダメージを受けると、手足の麻痺、感覚障害、排尿・排便障害、呼吸障害、血圧調整障害など、ダメージを受けた部位や受傷の程度により様々な障害が生じます。

脊髄損傷における損害領域と影響

ASIA(アメリカ脊髄障害協会) Impairment Scale
A=Complete(完全)
S4-S5領域の運動・感覚機能の完全喪失
B=Incomplete(不全)
神経学的レベルより下位の運動は完全麻痺、感覚はS4-S5領域を含み残存
C=Incomplete(不全)
神経学的レベルより下位に運動機能が残存し、麻痺域のkey muscleの過半数が筋力3/5未満
D=Incomplete(不全)
神経学的レベルより下位に運動機能は残存し、麻痺域のkey muscleの過半数が筋力3/5以上
E=Normal(正常)
運動・感覚機能ともに正常

日本においての脊髄損傷の現状と動向

日本において、脊髄損傷の疫学調査によると、何らかの麻痺を生じた脊髄損傷の発生頻度は人口100万人あたり年間40.2人と推計されております。頸髄損傷(四肢麻痺)が胸髄以下の損傷(対麻痺)の3倍と多く、完全損傷に対し不全損傷が2倍といわれております。男女比は4:1で男性が多く、受傷時年齢は平均で48.6歳。59歳と20歳にそれぞれ大きなピークを持つ二峰性の分布を呈しています。
中高年では青少年に比べて頚髄損傷の割合が特に高くみられます。

受傷原因においては、各年代を通じて交通事故が最も多く、青少年ではスポーツ中の事故が次いで多く、それに対し、中高年では高所転落が多くみられます。特に高齢者では転倒によるものが多いです。
転倒による損傷の多くは骨傷のない頚髄損傷です。脊髄損傷の発生率では欧米諸国と大きな差はありませんが、年齢分布において50歳代に大きなピークがあること、受傷原因として高齢者の転倒が多いことが日本の特徴です。

脊髄損傷の後遺症

脊髄損傷の発生には大きな外力が作用していることが多いので、脊椎損傷だけでなく脳損傷、骨盤や長管骨の骨折、胸腹部の内臓損傷など合併損傷の可能性があります。脊髄損傷による神経学的症状と随伴する機能障害を紹介します。

神経学的症状
【1】運動

頸髄損傷では「四肢麻痺」を生じます。四肢麻痺とは、上下肢に麻痺があらわれ、体幹のコントロールが難しい状態のことを言います。
胸髄以下の損傷では「対麻痺」を生じます。四肢麻痺と異なり、両下肢のみの運動麻痺(運動中枢から筋線維までのうちのいずれかの障害によって随意運動ができない状態) がある状態のことを言います。胸髄損傷では体幹と下肢が麻痺するのに対し、腰髄以下の損傷では体幹の麻痺はありません。

【2】感覚

完全損傷では損傷高位より下位の表在・深部感覚はすべて脱失します。
不全損傷では肛門周囲と肛門内を含めて損傷高位より下位にある程度の感覚が残存し、感覚解離を呈することも多いです。表在感覚の正常な部位と脱失部位との境界や不全損傷の損傷部以下の領域に感覚過敏を認めることがあります。

【3】反射

受傷直後は損傷高位以下の脊髄に置いて刺激に対する反射機能が低下し、重度の損傷では一定期間、反射が消失します。この現象を脊髄ショックと言います。 ただし仙髄が直接の損傷を免れていれば、球海綿体筋反射は受傷直後も消失しないことが多いです。脊髄ショックは一般に数日~数週間持続し、屈曲反射、深部腱反射が回復してきますが、その回復順序は一定ではありません。痙性麻痺に移行するとともに反射は亢進します。

随伴する機能障害
【1】呼吸機能障害

横隔膜は主にC4(第4頸髄節)に支配されていますので、C4(第4頸髄節)及びそれより上位の髄節が傷害されると横隔膜も麻痺し、自発呼吸が不可能となります。C4(第4頚髄節)より下位の頸髄損傷でも、受傷後数日間は脊髄浮腫による上行が横隔膜に及ぶことがあります。下位頸髄と胸髄の損傷では吸気は横隔膜によって保たれますが、呼息筋である肋間筋と腹筋の麻痺により呼気予備量と肺活量は減少、残気量は増加し、咳嗽と排痰が不十分となります。無気肺、肺炎、呼吸不全などの呼吸器合併症を起こしやすくなります。

【2】神経因性膀胱

受傷後しばらくの間は損傷高位によらず膀胱排尿筋が弛緩し、排尿反射が消失する為に尿閉となる事が多いです。球海綿体筋反射があれば仙髄筋を介する反射経路が生きている証拠であり、将来の排尿反射の回復を予測できます。
受傷後7~10週程度で排尿反射が回復する、このタイプの膀胱は核上型(または反射型)膀胱と呼ばれます。反射回復後に、排尿反射と同時に尿道括約筋の反射性収縮が起きる現象を排尿筋括約筋協調不全と言い、核上型膀胱ではしばしば認められます。これに対して仙髄あるいは馬尾神経が損傷され、排尿反射が消失したままのものを核・核化型(または弛緩型)膀胱と呼びます。神経因性膀胱の詳細な評価にはウロダイナミクス(尿水力学的検査)を行います。

【3】排便障害

排便に関する反射経路は類似しており、脊髄損傷では排尿障害と排便障害は併存します。受傷後早期には腸管の弛緩と蠕動運動低下のため、腸管内にガスが充満し(鼓腸)、しばしば麻痺性イレウスとなります。腸管の運動が回復しはじめると排ガスがみられるようになり、胃結腸反射や直腸肛門反射が利用できれば排便困難は軽減してくる。しかし適切な排便管理を行っても便秘や便失禁を完全に防止することは困難で、社会生活上も問題となりやすい。

【4】自律神経機能障害

T5-T6以上の損傷では交感神経である内臓神経の機能が異常となり、腹部内蔵の血管コントロールが傷害される為、特に自律神経障害の症状が強く現れます。
また、仙髄筋に中枢をもつ副交感神経及び下位胸髄の交感神経の機能異常は排尿・排便・性機能障害の主な原因でもあります。自律神経系も脊髄損傷発生と同時に障害されますが、臨床上その障害による症状は急性期を過ぎてから顕在化してくることが多くみられます。

【5】性機能障害

急性期には問題となることはないが、慢性期になって社会生活に復帰してからは小さな問題ではありません。
特に男性の性機能は体性および自律神経系の複雑な神経機能に依存している為、女性に比べて障害が重度です。男性の性機能障害として、勃起障害、射精障害、授精能力の低下(精液の質的劣化)および性感の欠如があります。特に急性期からの尿路管理がずさんであると、副性器の炎症を繰り返すことにより、精液の質的劣化をきたしやすいとされます。 女性の性機能はホルモンに依存する部分が大きく、受傷後しばらくは無月経となり、次第に回復し、妊娠も可能となります。女性の性機能障害としては、性感の欠如、分娩時の陣痛と腹圧の不足及び自律神経過反射などがあります。

再生医療が脊髄損傷の後遺症に期待できる効果

骨髄由来幹細胞治療が脊髄損傷の後遺症に期待できる効果

感覚障害の改善

・手足の痺れや麻痺の軽減。
・物に触る触覚の回復。
・冷感、温感の温度を感じる。
・痛覚を感じる。

歩行障害の改善

・下肢の痺れ、麻痺の改善。
・下肢に力が入るようになる。
・歩行器を使いながら歩けるようになる。
・歩行時や階段昇降時のよろめきが無くなりバランスが取れる。

排尿障害の改善

・排尿、排便が自分の意思でコントロールできるようになる。
・排尿の回数が少なくなる。
・排尿時の痛みの軽減。
・残尿痛の軽減。

失語症・言語障害の改善

・言葉や文字の理解ができる。
・発声ができる。
・読み書きができる。
・意思の疎通が円滑になる。

各種痛みの改善

・肩こり、腰痛、頭痛、関節痛、筋肉の痛みの軽減
・脱力感の軽減。

間葉系幹細胞治療は一般で行える再生医療としては安全面、実績面でも効果のあるものとされていますが、治療の性質上、
劇的な回復効果を期待できるものではありません。効果には個人差があります。

当院では脊髄損傷の後遺症改善に対して、
下記の再生医療を受けていただけます。

医療法人慶春会 福永記念診療所は、厚生労働省に治療計画が受理された後、医療活動を行っております。
脊髄損傷の後遺症改善に対して、厚生労働省認定の再生医療「自己骨髄由来間葉系幹細胞を用いた脊髄損傷治療(計画番号:PB5180022)」を受けていただけます。

厚生労働省承認
自己骨髄由来間葉系幹細胞を用いた
「脊髄損傷治療」

CONTACT
再生医療の
お問い合わせ・ご予約はこちら

  • 受付時間 / 9:00-20:00【完全予約制】

  • 24時間受付!ご不明な点などお気軽に