初めての方へ
脳卒中・脊髄損傷の後遺症で
お悩みの患者様とご家族様へ
間葉系幹細胞による再生医療をご存知ですか?
私たちのからだは約60兆個からなる細胞で構成されています。
細胞には「再生する力」が備わっており、その「再生する力」=「自己治癒力」(自分を治す力)で、「病気や事故などによって失われた、からだの組織を元どおりに戻すこと」を目指して提案された医療技術、治療法を「再生医療」といいます。
再生医療に使われる細胞の1つに「幹細胞」と言われる細胞があります。
「幹細胞」といっても多種類の幹細胞がありますが、その中でも代表的なものとして「間葉系幹細胞(MSC:mesenchymal stem cell)」という細胞があります。
間葉系幹細胞には神経、血管、骨、軟骨、脂肪、筋肉などの、いくつかの異なった固有の組織や臓器に分化する能力が備わっています。
当院では、脳卒中・脊髄損傷の後遺症に悩まれている患者様に向けて、自己の骨髄細胞を基とした幹細胞点滴を実施しております。
自己骨髄由来幹細胞点滴とは?

骨髄由来間葉系幹細胞の特徴
間葉系幹細胞には、骨髄由来の他にも、脂肪、歯髄など様々な種類があり、それぞれ特徴を持ちます。治療の目的に応じて、期待される効果が高い幹細胞を選択する事が大切です。
骨髄由来間葉系幹細胞は脳卒中や脊髄損傷において、神経再生医療への臨床効果の報告が一番豊富であり、神経再生能も高い幹細胞です。
骨髄由来間葉系幹細胞を選ぶ理由
自己骨髄由来幹細胞点滴の期待できる効果
脳卒中の後遺症に期待できる効果
運動障害の改善
手足や体の感覚が徐々に回復。
手足に力がはいるようになる。
お箸で食事がとれる様になる。
歩行不能状態から歩行器を使用しての歩行が可能となる。失語症・言語障害の改善
言葉や文字の理解が出来る。
発声が出来る。
読み書きが出来る。
意思の疎通が円滑になる。感情や行動の改善
穏やかな性格に戻る。
衝動的な突然の動きや行動が改善。
感情の起伏をコントロールできる。視覚障害の改善
視力が回復する。
景色がはっきりと見える。
見える範囲が広がる。
二重に見える事が無くなる。
視野欠損が解消される。痺れ、痛みの改善
肩こり、腰痛、頭痛、関節痛、筋肉の痛みの軽減。
脱力感の軽減。
当院の脳卒中の後遺症に対する治療の効果実績例
- 右肩の感覚が戻り、屈折がしやすくなった。
- 手足の筋力が向上した。
- 人との会話が理解できるようになる。
- 夜間失禁が無くなった。
- 顔面のしびれの範囲が少なくなった。
- 頭痛、めまい、手の痺れの程度が軽減。など
脊髄損傷の後遺症に期待できる効果
感覚障害の改善
手足の痺れや麻痺の軽減。
物に触る触覚の回復。
冷感、温感の温度を感じる。
痛覚を感じる。歩行障害の改善
下肢の痺れ、麻痺の改善。
下肢に力が入るようになる。
歩行器を使いながら歩ける様になる。
歩行時や階段昇降時のよろめきが無くなりバランスが取れる。排尿障害の改善
排尿、排便が自分の意思でコントロール出来るようになる。
排尿の回数が少なくなる。
排尿時の痛みの軽減。
残尿痛の軽減。失語症・言語障害の改善
言葉や文字の理解が出来る。
発声が出来る。
読み書きが出来る。
意思の疎通が円滑になる。各種痛みの改善
・肩こり、腰痛、頭痛、関節痛、筋肉の痛みの軽減 ・脱力感の軽減。
当院の脊髄損傷の後遺症に対する治療の効果実績例
- 手の握力の向上をリハビリの先生にも認知される。
- 足先を動かせるようになった。
- 尿失禁をしなくなった。
- 単語の言葉が発せられるようになる。
- 文章を読んで認識出来るようになる。
- 両側下肢の感覚が強くなってきた。など
間葉系幹細胞治療は一般で行える再生医療としては安全面、実績面でも効果のあるものとされていますが、治療の性質上、
劇的な回復効果を期待できるものではありません。効果には個人差があります。
治療期間と回数の目安

治療期間(通院回数)について
当院の幹細胞点滴の治療期間の目安は、通常1クール(3回投与)は4~5カ月間となります。
通院回数は5回の通院で幹細胞点滴を受けてただいております。
治療終了後から6ヶ月後、もしくは1年後に検診をさせていただいております。
問診・診療カウンセリング
通院
まずはご来院いただき、問診・診療カウンセリングで患者様の過去の既往歴から発症の経緯、また後遺症、病状や治療の目的、再生医療の効果や可能性、リスク、治療を受ける上での向き合い方などしっかりとお話しさせていただきます。目安時間:約2時間程
採血・感染症検査
初診当日に治療を希望(同意)された患者様には、感染症検査(採血)を実施いたします。
感染症のウィルス等をお持ちの方は細胞培養ができない為、感染症がない事を確認いたします。検査結果までの目安時間:約1週間前後
骨髄穿刺(骨髄液採取)
通院
専用服に着替え、血圧測定の為のモニターをつけます。
腰上部あたりを局部麻酔をし、専用の注射器で腸骨(骨盤をつくる左右の寛骨の上部を占める大きな骨)から骨髄液を採取します。採取には約30分程度のお時間になります。
採取後は止血の為、約60分程安静に休んでからご帰宅いただきます。目安時間:約90分程度
幹細胞の培養
採取した骨髄液をその日の内に細胞培養加工センターに送り、細胞を培養していきます。
患者様から採取された骨髄液は厳重な保管を施し、温度管理を維持したまま、その日の内に国内の細胞培養加工施設に輸送され、安全キャビネット内にて細胞培養を行います。
臨床効果があったという報告が多い生細胞数1憶個/回を目標として細胞培養を行い、得られた細胞に幹細胞がしっかり含まれていることを確認します。細胞培養目安時間:約4週間程度
細胞の培養数、培養時間には個人差があります。上記期間は目安です。
幹細胞投与( 点滴投与) 1回目
通院
ご自身の骨髄細胞を基に培養し増やした細胞をお体に点滴で投与します。点滴目安時間:約30分程度
幹細胞投与( 点滴投与) 2回目
通院
4週間後に2回目の幹細胞投与を行います。点滴目安時間:約30分程度
幹細胞投与( 点滴投与) 3回目
通院
4週間後に3回目の幹細胞投与を行います。点滴目安時間:約30分程度
検診
通院
治療終了後から6ヶ月後、もしくは1年後に検診を行います。目安時間:約60分程度
治療費について
再生医療の治療費は、現状すべて自由診療(自費診療)になります。
医療保険、高度先進医療保険も適用されませんが、医療費控除は適用されます。詳しくは管轄の税務署にお問い合わせください。
具体的な治療費は患者様それぞれの病状などお聞きした上で、お伝えさせていただいております。
詳しくはお問い合わせ下さい。
当院の再生医療の各制度適用について
医療保険 | × 適用外 |
高度先進医療保険 | × 適用外 |
高額医療制度 | × 適用外 |
高額療養費制度 | × 適用外 |
医療費控除 | 〇 適用 |
自由診療とは?
自由診療とは、公的な医療保険が適用されない医療技術や薬剤による治療のことです。
治療にかかる費用はすべて患者様負担(10割負担)となります。
医療費控除について
医療費控除には、保険適用外の医療費等も含まれます。
納税者がその年の1月1日から12月31日までの1年間で一定金額以上の医療費を支払った場合に申告すると、所得税等が軽減されるというものです。医療費控除の対象となるのは、支払った医療費が10万円(総所得金額等が200万円未満の方は、総所得金額等の5%)を超えた場合です。
ご不明な点があれば、管轄の税務署にお問い合わせ下さい。
当院では現在、下記の3つの
再生医療を受けていただけます。
医療法人慶春会 福永記念診療所は、厚生労働省より正式に認定を受けた再生医療等委員会「安全未来特定認定再生医療等委員会(認定番号:NA8160006)」で審査していただき承認を受け、厚生労働省に治療計画が受理された後、医療活動を行っております。
「自己骨髄由来間葉系幹細胞を用いた脳卒中治療(計画番号:PB5180011)」、「自己骨髄由来間葉系幹細胞を用いた脊髄損傷治療(計画番号:PB5180022)」の二つの厚生労働省認定の再生医療を受けていただけます。
他には「臍帯由来サイトカインカクテル(幹細胞培養上清液)」も受けていただけます。
厚生労働省承認
自己骨髄由来間葉系幹細胞を用いた
「脳卒中治療」
厚生労働省承認
自己骨髄由来間葉系幹細胞を用いた
「脊髄損傷治療」
臍帯由来
「サイトカインカクテル」